厚生会クリニック

 

 

 

 

 

 

 

抗加齢医学


ドクターコラム

検診のすすめ 内科医師 柳沼 信久   ≪2018年6月≫ new

福島市民検診が始まりました。今年も6月1日から10月末までです。
胃癌検診、大腸癌検診、肺癌検診、前立腺癌マーカー検診、乳癌検診など種々な検診を厚生会クリニックで行っておりますので、どうぞおさそいの上御受診ください (当院で出来ない検診は子宮癌検診ぐらいです)。御自身の健康状態の現状を知る絶好の機会です。現状を知れば早期に対策をたてることが可能になります。

福島市は検診のレベルが高く、特に胃癌検診は内視鏡での検診が2/3以上となり、早期胃癌の発見率が全国一ぐらいの高レベル検診となっております。胃癌の発生はピロリ菌感染に伴う慢性胃炎と密接な関係があることが20数年来明らかにされております。日本における慢性胃炎の内視鏡診断は世界に先がけて『胃炎の京都分類』が発表され、それにのっとった内視鏡診断が求められ、非常にレベルが高く精密な検査に移行しつつあります。
当クリニックでも『胃炎の京都分類』を強く意識した検診を行って、早期胃癌の発見に努めております。
ピロリ菌感染が疑われる場合にはピロリ菌の有無の検査もおすすめして、ピロリ菌が陽性の場合にはピロリ菌除菌を積極的に行っております。ピロリ菌除菌後は胃癌発症の確率が極めてよく下がりますので、検診後のピロリ菌検査も積極的に受けられて、ピロリ菌陽性のときは除菌されるようにおすすめしております。経鼻内視鏡検査は苦痛が非常に少ないため、当院でも経鼻内視鏡検査を行っておりますのでご利用ください。

ニュースで最近頻繁に報じられている通り、福島県はメタボリックシンドロームが非常に多い県であります。現在メタボリックシンドローム有症率が全国3位で、その結果、心筋梗塞の発生率が男女とも日本一の県となっており、3年前には女性の脳梗塞が全国一でした。このようにメタボリックシンドロームを起点とする動脈硬化性疾患が多発し、心筋梗塞後の心不全や脳梗塞後の障害で重度介護必要状態に陥ることが多くなっており、県全体としてこの事態を改善すべく真剣な努力をしなければならないことは明らかであります。県としても大きく警鐘を鳴らしておりますが、まだまだ一般の方々にその意識が充分に浸透しているとは言えない状態です。
検診のときの診察を簡単にすませることは出来ますが、簡単すぎるとメタボリックシンドロームの原因となっている生活習慣の改善にまでは目を向けていただくことになりません。当クリニックでは出来るだけ診察時点で肥満や生活習慣に関する問題点を、受診者お一人お一人と時間をかけてよく話し合うように心掛けております。

動脈硬化性疾患の元凶となっているメタボリックシンドロームとは何なのか? 改善方法にはどんな方法があるのか?などについてはそのエッセンスを記した簡単なパンフレットを作製しておりますので必要な場合には必ず配布しております。ぜひご利用ください。実は16年も前に福島県にメタボリックシンドロームの危険性を私から発信した経緯もあり、その合併症や改善方法を熟知しておりますので、「自分はメタボリックシンドロームではないか」と思われる方は、当クリニックでの検診をおすすめいたします。